ステラーカイギュウ/優しい巨大絶滅動物の悲しい話

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今から280年くらい前、太平洋ベーリング海には、「ステラーカイギュウ」という巨大な動物がいました。

その姿は、ジュゴンやマナティーに似たものになりますが、全長10メートル近くにもおよぶ巨大な動物でした。

私は子どもの頃から、このステラーカイギュウに興味があり、大好きな動物だったので、ここで紹介させていただくことにしました。

ステラーカイギュウは、ジュゴンやマナティに似た容姿でしたが、潜水で泳ぐことができず、海面の上に背中をのぞかせた状態で過ごしていたと言われています。

その体の大きさからか、泳ぎは苦手で、浮力を利用してプカプカと浮かんでいたようです。

歯もなかったので、突起が並んだ板状の角質で海藻をすりつぶして食べていたと言われています。

その存在を発見したのが、ロシアの医師であるステラーという人だったので、ステラーカイギュウと名付けられました。

その巨体に似合わず、非常に温厚な性格だったと言われています。

その性格が仇となって、後に、姿を消すことになるのですが…。

ステラーカイギュウ1頭からは、3トンあまりの肉と脂肪を手に入れることができました。

ステラーカイギュウの肉は子牛に似た味と食感を持っていたと言われています。

脂肪もとてもおいしく、当時の人々にとって、非常に有用な食料になっていたようです。

このため、ステラーカイギュウは、人間の格好の的になりました。

警戒心もあまりないステラーカイギュウを、ハンター達は次々と殺していきました。

まさに乱獲でした。

ステラーカイギュウは、動きが遅く、敵に対して無防備であるだけでなく、仲間が殺されると、それを助けようと集まってくる習性がありました。

傷ついた仲間を助けようとしたのです。

特に、メスが襲われたときは、何頭ものオスが集まってきたといいます。

メスの背中に突き刺さったモリをとうろうとして、オスがまたやられるのです。

ハンターに襲われたステラーカイギュウは、何も反撃することなく、海の中にうずくまるだけだったと言います。

ステラーカイギュウの優しさにもかかわらず、ハンター達は乱獲を続けました。

ステラーカイギュウを殺すことは簡単でしたが、その巨大さが災いして、ハンター達は陸まで運ぶことができませんでした。

ハンター達は、とりあえず、殺すだけ殺しておいて、あとは岸まで流れ着いたものだけを捕獲するというなんとももったいないことをしていました。

ハンター達が手に入れることのできた死骸は、殺した数の2割程度だったと言われています

残りの8割は海の藻屑となりました。

「まだステラーカイギュウが2、3頭残っていたので、殺した。」

という記録を最後に、ステラーカイギュウは姿を消しました。

発見からわずか27年でした。

ハンター達による情け無用の乱獲により、ステラーカイギュウはわずか27年で絶滅し、永遠にその姿を見ることはできなくなったのです。

今は、乱獲を許さない時代となりましたが、ステラーカイギュウの勇姿は、これからも永遠に語り継がれていかなければならないと思っています。

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