へそくりに注意!タンス預金は銀行よりも安全なのか?

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「タンス預金」

金融や経済に興味のない人も、言葉だけは、聞いたことがあるのではないでしょうか。

タンス預金とは、銀行や証券会社などの金融機関ではなく、手元にお金を保管しておくことを指しています。

夫に内緒で、タンスにへそくりをしている妻も、少なくないと思います。

このタンス預金、正確に把握することは非常に難しいですが、推定では、80兆円を超える巨大市場になっていると言われています。

しかし、このタンス預金には、実は、かなりの危険が潜んでいます。

今回は、タンス預金が、なぜ増えてきているのかを見ていくと同時に、タンス預金の危険性についても迫っていきたいと思います。

タンス預金が増える理由

タンス預金が人気の理由は、大きく分けて、次の5つだと言われています。

①金融機関に預けても、たいして利息がつかない
②必要な時に、お金をすぐに使える
③ATM手数料がもったいない
④銀行が破綻するのがこわい
⑤マイナンバーで資産を把握されることに抵抗がある

①については、もう皆様ご存知のことでしょう。

銀行に預けても、年に0.001%しか利息がつかないので、旨味は全くありません。

バブルの時代は、利息も期待できましたが、最近は、タンス預金と変わりはありません。

金融商品を評価するものさしには次の3つの視点がありました。
(⇨ 家計管理の必須ツール…金融商品を評価する3つの視点をおさえよう!

・収益性
・流動性
・安全性

このうち、①は収益性に関連しており、金融機関に預けるのも、タンス預金をするのも、収益性で差はないことが分かります。

だとすると、②のように、手元にお金を置いておき、すぐに使える状態にしておくほうが効率的であるとも言えます。

急な出費に備えることもできます。

つまり、3つの視点のうち、流動性に関して言えば、銀行預金よりも、タンス預金のほうが優れているのです。

③についても、ATM手数料は高いですよね。

一度、時間外にATMでお金を引き出すと、1年分の利息はあっという間に吹き飛んでしまいます。

収益性の観点でも、流動性の観点でも、タンス預金は銀行預金よりも優れているようです。

手元に置いておきたい気持ちもわかります。

④について、銀行が破綻するとお金がなくなると思っている人も多いです。

しかし、実際には、ペイオフ制度といって、銀行が破綻したときには、1人1000万円までの元金とその利息は保護されることになっています。

このため、貯金が1000万円以下の人は銀行に預けても心配することはありません。

貯金が1000万円を超える人であったとしても、複数の金融機関に口座を振り分けることも可能ですので、それほど心配する必要はありません。

3つの視点のうち、安全性は銀行預金も確保されているのです。

このため、④については、タンス預金をする理由にはなりません。

⑤について、銀行に預けると、マイナンバー制度により、税務署に資産を把握され、相続財産をすべて把握されるのでは、と考える人が多いようです。

相続財産が透明化されれば、相続税対策も何もできなくなります。

このため、タンス預金をして、資産をうやむやにしたい人が増えています。

ただ、資産をうやむやにすることは、節税ではなく脱税の域に達しますので、罪となります。

合法的な範囲で考えていくことにしましょう。

タンス預金のリスク

・収益性:銀行預金=タンス預金
・流動性:銀行預金<タンス預金

このように、3つの視点のうち、収益性と流動性について言えば、銀行預金が、タンス預金に比べて、大きなメリットがないことが分かりました。

では、3つの視点のうち、安全性についてはどうなのでしょうか?

銀行にはペイオフ制度があることは前述しました。

では、タンス預金はどうでしょう?

ここからは、タンス預金の安全性について見ていきたいと思います。

結論から言います。

タンス預金は安全性が非常に低いです。

このため、タンス預金に資金を集めることは、あまりおススメしません。

理由は次の2つになります。

(A)盗難リスク
(B)インフレリスク

(A)の盗難リスクですが、これがタンス預金の一番のネックになります。

タンス預金は、自分のタンスや引き出し、金庫などでお金を管理する必要があります。

いつ、火事や盗難、紛失などの災害・被害に遭うか分かりません。

銀行預金であれば、何かあっても、銀行がお金を保証してくれますが、タンス預金の場合はすべて自己責任です。

いくら大金を持っていても、あなた以外は、その金額を把握していないので、有事に、誰も保証してくれないのです。

へそくり的なものだとすると、知らないうちに、勝手に家族から処分されてしまうリスクもあるでしょう。

(B)のインフレリスクですが、地味ながら、これも効いてきます。

タンス預金では、物価上昇時に、資産価値が目減りしていきます。

仮に、日本銀行が目標としている物価上昇率2%が実現したと仮定します。

このとき、タンス預金をしていると、モノの価値は2%上昇しているので、表面的にお金の金額は変化しなくても、相対的にお金の価値は減っていることになるのです。

逆に、物価下落時には、タンス預金は得をするようにも思えますが、現在の日本はデフレ状態ですので、これ以上の物価下落は考えにくいでしょう。

タンス預金の活用方法

銀行預金にメリットがあまりなくなってきたため、着目されるようになってきたタンス預金。

しかし、タンス預金には、火事、盗難、紛失などがすべて自己責任になるという決定的なリスクがあります。(保険で賄う方法もありますが、保証金額が限定されますし、そもそも保険金を支払う必要があるので本末転倒です。)

ただ、タンス預金には、いつでもお金を用意できるという、流動性の強みがあります。

多くの現金を手元に置いておくとリスクが伴いますので、金融機関をうまく活用した上で、必要最低限の金額だけタンス預金とするのが、適切な運用方法だと言えるでしょう。

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