似た者同士「つみたてNISA」と「iDeCo」はどちらがお得なのか?

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私は、副業として、ファイナンシャルプランナーをやっています。

仕事柄、他のファイナンシャルプランナーのコラムや記事を読むことも多いのですが、最近、つみたてNISAiDeCoの記事だらけです。

なぜ、こんなに加熱しているのか、少し触れておきたいと思います。

つみたてNISAの概要

今まで、NISA(少額投資非課税制度)という制度があったのをご存知でしょうか?

通常は、投資運用で得た利益には、税金が20%かかりますが、それを非課税にする制度がNISAでした。

最長5年間、年間の投資額は120万円まで非課税で金融商品を保有することが可能でした。

このNISAという制度を、期間を20年と長くして(年間の投資額は40万円)、使いやすくした制度が「つみたてNISA」になります。

正直なところ、NISAは、いまひとつの制度でしたが、つみたてNISAは、結構、おススメの制度になります。理由は下記5点です。

①20歳以上であれば、誰でも利用できる
②売却益、分配金の税金が、20年間タダになる
③金融庁の専門家が選んだ投資信託のみが対象となる(変な投資信託がない)
④引き出しがいつでも自由なので流動性が高い
⑤ドルコスト平均法で時間を味方につけながら長期投資ができる

非課税枠の再利用ができないとか、損益通算ができないとか、デメリットもあるにはあります。

しかし、つみたて商品ということで、それほど大きな問題にならず、リスクは小さいので、おススメとしている人や記事が多いのでしょう。

なお、NISAとつみたてNISAは、いずれか一方しか利用できないことに注意してください。

国は、なぜ、このような新しい制度を作ったのでしょうか。

その理由は、今までのNISAがそれほど普及しなかったことです。

投資への入り口としてNISAは始まりました。

20歳以上の約1割の人がNISA口座を開設していますが、半数以上は休眠状態となっているのです。

一方、2015年の調査によると、2人以上世帯で、預貯金や有価証券など金融商品がゼロの世帯が3割もあることが分かっています。

老後資金が不安視される中、現役世代は資産形成に投資が必要だと思っていても「いつ何を買えばいいのか分からない」という迷っている人が多いのです。

そこで、よりハードルを低くした「つみたてNISA」を立ち上げることで、

「いつ何を買えばいいのか」

を示すことにしたのです。

まず、「いつ」なのでしょうか。

資産を安定的に増やしていくためには、「長期・積み立て・分散」といった投資の効果を活用していかなければなりません。

例えば、1995年から毎年同額を20年間投資したと仮定します。

定期預金ならわずか1%ちょいしか増えませんが、「国内・先進国・新興国の株・債券の指数」に6分の1ずつ投資していれば80%近く増えたことになります。

この間、金融危機など株価が大きく下がる局面は何度もあったのですが、長期保有していれば、収益の安定化を図ることができたのです。

次に、「何を」についてですが、これは金融庁が「長期・積み立て・分散」投資に適した条件を設定し、商品を絞ったのです。

株式指数に連動するインデックス投信が主で、販売手数料は原則なし、保有期間中にずっとかかる信託報酬も国内型で0.5%以下など低く抑えました。

国内の投資信託の約6000本のうち、承認されたのは約100程度になっています。

iDeCoの概要

つみたてNISAとよく比較される制度にiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。

iDeCoは、節税しながら、年金をつくっていく制度になります。

掛け金が全額、所得控除になり、所得税や住民税を抑えることができます。

節税しながら、退職金をつくることができるので、人気の商品になっています。

iDeCoのメリットは次の3点になります。

①掛け金は全額所得控除の対象となり、節税効果が高い
②運用益は非課税となる
③ドルコスト平均法で時間を味方につけながら長期投資ができる

税優遇は、NISAよりも大きいです。

運用益が非課税なのは同じですが、掛け金全額が所得控除となり、そのぶん、所得税と住民税が安くなります。

月1万円、年12万円を拠出した場合、年収600万円で各種控除を差し引いた課税所得金額が300万円の人は、約2.4万円の節税になります。

ただし、あくまで「年金」ですので、原則60歳にならないと、拠出した資金を引き出すことができないことが最大のデメリットとなります。(退職金なので、当然といえば当然ですが。)

どちらがいいの?

つみたてNISAとiDeCo。

お金を拠出していき、長期間じっくり貯めていくことはどちらも共通しています。

しかし、つみたてNISAは「投資」で、iDeCoは「年金」なので、根本的に目的が異なります。

このため、投資初心者や若い人が資産形成をするときには、つみたてNISAが適していると思われます。

退職金制度がない自営業の人や税金が高めで節税したい人は、iDeCoが適していると思われます。

私は、どちらがいいと優劣をつけるのではなく、上記の性質を理解した上で、上手に使い分けていくのが一番だと考えています。

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